フリー編集者の人生を見つめる日誌

〜生きることってどんなこと〜

フリーランスと仕事問題

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大きな契約がなくなってから、まだ仕事を探している。

仕事が何もかもなくなったわけではないが、今もらっている書く仕事だけだとちょっとというかかなり心許ない。それに毎月変動があるわけだから、やはり固定給がほしい。固定給のように、毎月お仕事をいただいている会社は数社あるのだけれど、つまり、まだ不安なんである。

私は大学を卒業してから、かれこれ10年以上、ずっと書く仕事をしてきて、それはファッションだったり、インタビューだったり、いろいろだけれど、とにかく何かを書いて、コンテンツをつくるということをしてきた。やってきて思うのは、これが好きだという確信に近い気持ち。好きというか、これしかできないに近い。

30歳の時に、人生に迷って、編集やライターという仕事を止め(辞めたわけではない)、陶芸修行に勤しんだりもしたけれど、挫折した。あとは若い頃から散々アルバイトもしてきたが、飲食系はてんでダメだし、ギリギリできたのは古着屋くらい。そんな感じだったから、大学在学時には、「私、どうやって生きていくわけ?」とぼんやり思っていた。

けれど、なんとなく好きなものを考えていったら、「雑誌の編集」という仕事があることを知り、雑誌が好きだ!雑誌が作りたい!とピュアな気持ちだけ先走り、運よくほんとうに雑誌の仕事をすることになった。

今も雑誌の仕事をしているけれど、これまで関わった雑誌、何冊休刊になったんだろう。出版社における雑誌の立ち位置は弱い。それでも私は雑誌が好きだし、雑誌の撮影に行くと心が踊る。

で、話が逸れたけれど、もう少し仕事がほしいと思っている。思っているけれど、あれから普通に忙しい。毎日仕事がある。なんで大きい契約がなくなったのに、まだ忙しいのと大変に疑問である。まじでなんで?

書く仕事は好きだけれど、書くには結構な時間がかかる。自分のことを書いたり、日記を書いたり、テキトーなことを考えては吐き出すのは楽チンだけれど、私は誰かのために書いているわけで、それ相当にちゃんと調べたり、どんな文体の原稿がいいんだろうなどと考えるし、結構進まない。あとはアポイントを入れたり、取材もしたり、やりとりもするので、なかなかにいろいろとやらなくてはいけないことが多い。原稿を書いて納品して終わりではない。とすると、今までの稼ぎを補充するためには、全てを書く仕事にすると、ナチュラルに忙しすぎて死ぬかもしれないなと思った。ちなみに最近失ったという仕事は、編集したり書いたりというよりは、どちらかというとコミュニティの運営に近かった。大変なこともあったけど、書くだけだったら同じようには稼げなかったと思う。

そして今、私はなんとなく本屋さんを兼ねたコミュニティースペースが作りたいんである。そこを運営しながら、リモートで仕事をしつつ・・というのが理想だ。そういえば、20代前半の頃は、「丘の上の海が見える一軒家で、古着屋をやりながら、書く仕事をして、大きな犬もいる」毎日を理想としていた。今思っても、そんな毎日って最高だし、やっぱり10年経っても理想ってあまり変わらないのかもと思った。古着は今も大好きだけれど、最近は本屋さんに興味がある。となると、どこかへ就職するわけにはいかないと思う。かつ、タイムカード制のバイトをしてしまうと、今も受けているフリーの仕事などに手が回らなくなってしまうので、それも避けたい。やっぱりフリーランスのお仕事をもう1-2件、もらえたらうれしい。と思いながら、まだ誰にも話していないから、結局ものごとは契約を失った1ヵ月前とさほど変わらない。もうちょっと様子を見てみようか。私ったら、どうなるのか。