フリー編集者の人生を見つめる日誌

〜生きることってどんなこと〜

11/17(金)香港2日目:アートスポット見学

カプセルホテルは大好きだ。案の定爆睡した。カプセルホテルには、女性のみ10名前後が泊まっていて、どうやらここに住んでいる人もいそう。多くが中国人だ。ローカル(香港人)の人もいた。まだ金曜日だから、みんなバタバタと用意をして出ていく。昨日街を見ていて思ったけれど、とにかく香港人は忙しそうだ。まるで東京みたい。通勤ラッシュにハマってはいけないと、9時過ぎまでゆっくりとしていた。

それから、まずは朝ごはんを食べに「金鳳茶餐廳」へ。

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ここではパイナップルパンという香港名物が食べられるが、私はおそらく好きではなさそうなので無難にエッグタルトを。それから楽しみにしていたミルクティー

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内装のすべてが可愛くて心が弾む。昨日までは心細すぎて、もうやっぱり家にいるんだったとさえ思ったものだけれど、可愛いものを見たら気分が晴れた。ちなみにパイナップルパンとは、メロンパンのように上にクッキー生地がのっていて、パンはふわふわ、中にはバター?が挟まっているんだっけな。いかんせん食べたことがないからわからない。

それから、行きたいギャラリーへ行く前に、この周辺をブラブラしてみることにした。市場が広がっていて、朝ということもあり活気があった。お肉屋さん、魚屋さん、フルーツ屋さんがメイン。

そしてひとつ発見したのが、フルーツには照明を当てるというカルチャー。どこもかしこもピカーッ!とフルーツが輝いていて、かっこよかった。

お肉はお決まりの吊るしタイプ。豚や牛が多いイメージ。

豚さんは顔とか腕(毛もついてた)とかもぶら下がってた。俺らって、命を食べているんだなーとしみじみ。鶏肉屋さんは、店内にニワトリがワサワサいてちょっと戦慄する。屋外にも屋内にも市場があって面白かった。一見スーパーなんだけど、全部個人店。日本にもそういうところがあったらいいなーと思った。

歩いたら小腹が減ったので、お昼ごはんにする。12時30分オープンの牛肉麺のお店「九記牛腩」に開店10分前に着いたのだが、なんと100人くらいの大行列。狂ってる。でも暇だから並ぶことにした。30分くらい待って、第二陣で入ることができた。もちろん相席。香港は相席文化だから、一人ご飯でも案外苦じゃない。みんなと食べている感じ。あの人のこれうまそうだなーなどと観察をする。肝心の麺は美味しかった。が、卵麺(中華麺)にしようと思っていたのに、土壇場でライスヌードルにしてしまったので、うまさ半減。己を呪う。

さっさと食べて、次は小さな本屋さんへ。香港旅では、独立系の本屋さんとアートスペースなどを中心に見たいなと思っていた。


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本屋さんもこの一帯にあって、この辺がすごく楽しかった。最寄り駅で言うと「上環」と言うところ。素敵なカフェやバー、レストランなどがたくさんあって、いろいろ掘ったら楽しそう。実は今日は行きたいクラブがこの辺にあったのだけれど、まだ風邪気味だし、ひとりでクラブへ行く体力も気力もなくて断念。でも行ったらきっと楽しかったと思う。

そのあとはギャラリー巡り。まずは「Tai Kwun」へ。ここは元は警察署と刑務所だった場所をリノベーションして再現しつつ、ギャラリーやレストランなどが入居する複合施設になっている。

人もいっぱいいた。まだいろいろ作っている途中だったけれど。このギャラリーで2つ展示を見た。

ひとつは「Killing TV」、もうひとつはMaria Hassabiによる「 I’ll Be Your Mirror」。Killing TVは日本人のビデオアートの先駆者らしい久保田 成子さんの作品とか、その夫のナム・ジュン・パイクの作品もあった。でもあんまりよくわからなかったよ。わかる必要もないけど。


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I’ll Be Your Mirrorは、ライブパフォーマンスで面白かった。環境音に合わせて、金属に体が溶け込むように、ゆっくり静かに動いていく、と言うか、流動する。3人のアーティストなのかダンサーがいた。だだっ広い空間に真っ白なカーペットが引かれた部屋と、ゴールドの鏡のような部屋があった。カーペットの部屋では、女の子(とはいえ二十歳くらいに見える)が爆睡していて、なーんも目撃していなくて自由でいいなと思った。

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それから、H Queen’sというビルにある3つのギャラリーを巡った。どれも絵画だった。


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そのあとはPMQというデザインと建築などの施設へ。こちらも元は学校のような見た目で、千代田区の「3331 Arts Chiyoda」みたい。会社とかお店とかが入居してた。ググってみると、もともと政府系の学校だったんだけれど、日本軍占領により壊されて、そのあと国共内戦で警察官が必要になったので、宿舎として建て直したんだって。


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最後はクラフトビールのお店「クラフティッシーモ 上環」へ。香港製造のIPAを飲んだ。


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タップと缶&ビールがあって、比較的お手頃。タップの種類はそんなにないけれど、おしゃれで雰囲気が好きだった。最近飲んでないのと、風邪でまわりが早いのか、すぐに酔っぱらった。近くのお店でヌードルを食べて帰宅。

宿の中国人の女の子が、「これ、誰が使ったの?」と、ものすごい形相で洗濯パッチンを持ってきてみんなに聞く。(あ、私だ……)。「てっきり共有アイテムだと思っていた、ごめん」と言う。そしたら続いて一言、「あんたこれも使った!?」 “これ”とは洗剤のことだ。「あ、はい…(もちろん俺)」。「これも私のなんだけど!」と怒られた。しかもそのあと、シャワールームのシャンプー台を壊してしまった(壁の接着剤が剥がれた)し、「こいつ、やべえ奴」認定されてしまったかもしれない。が、もうそんなことどうでもいい気がする。さ、そろそろ寝よう。明日はどうしよっかな~。