フリー編集者の人生を見つめる日誌

〜生きることってどんなこと〜

11/19(日)香港4日目:日帰りマカオでカジノにびびる

行きたかったギャラリーも、独立系書店もまわれたので、残りの数日、どうしようかと考えていた。最近クリエイターやアーティストがこぞって移住しているという離島「南丫島(ラマ島)」もいいと思ったけれど、王道のマカオも気になる。結果、ラマ島は知り合いがいて案内してもらうか、車など移動手段があったほうがいいに違いないという結論に至り、マカオにした。

またもや眠れず、気がついたら朝の6時。ようやくうとうとして、目覚めた頃には9時半を過ぎていた。急いで身支度をし、マカオ行きのフェリーターミナルまで地下鉄で向かう。なんとか11:30発のフェリーに乗ることができた。休日ということもあり、チケットはやや割高で、往復で380HKD(7200円くらい)だった。そして我々外国人は渡航にパスポートが必要。香港からの出国手続きをし、マカオに入るときは入国手続きをする。と言っても簡単なもの。マカオでは香港ドルが使えるらしく、お金などは両替はしなかった。マカオに到着すると、まずはバスで市街地に向かう。私の場合、滞在時間はたったの2時間くらいだったので(朝から遅れがちだったし、復路のチケットも時間を決めねばならず、それとない時間を伝えたが、幾分早すぎたかもしれない。またやってるよ、私)、世界遺産などがあるエリアのみの観光とした。

バスで降りるなり、巨大な建物がお出迎え。

カジノ・グランド・リスボ

あまりの高さと、意味不明なかたち、そしてわかりやすいゴールドに圧倒される。「マカオ、すげー…」と心の中で呟いた。ただのカジノ施設だと思っていたが、どうやらホテルとセットになっているらしい。カジノをあまり知らないのだけれど、どこも宿泊施設とセットなのかもしれない。

さらにその向かいにはカジノ・リスボアというカジノもある。

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これは日本の昭和のパチンコ屋のような風情。ビビって入らなかったけれど、1回くらいチャレンジしてもよかったのだろうか。私はギャンブルにはまったく興味がない。

さて、カジノに圧倒されたところで、観光名所「聖ドミニコ教会」と「聖ポール天主堂跡」へ。道中がとんでもない混雑で、全盛期の竹下通りを歩いている感じ。

竹下通り

聖ポール天主堂跡は、そのすぐ横に建っているコロニアル調の建物にユニクロが入っていておもしろかった。なんだか不釣り合いすぎて。どこにでも店をつくればいいってもんじゃないと思った。

聖ポール天主堂跡

それから少し丘を登って、砲撃台へ。マカオの街が少し見渡せた。よくまあこんなところにポルトガルも入ってこようと思ったねえ。

もういい時間なので、ポルトガル料理でも食べつつ香港に戻ろうと、港まで歩くことにした。

ヨーロピアンな街並みが混ざる
ポルトガルらしいモザイクやらタイル

はいこちらもポルトガルっぽい食べ物、エッグタルト

歩きすがら、クラフトマーケットに出会す。マカオのおしゃれな若者や作家たちがお店を出していて、すごくいい雰囲気だった。バンコクみたいでもある。ステージもあって、バンドがリハをしていた。マカオ通貨を持っていなかったので、何も買えず残念。こういう個人店でも香港ドルは使えたんだろうか。

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そして目的のポルトガル料理屋と言えば、ことごとく閉まっていた。諦めてフェリー乗り場に戻ることにする。海沿いを歩く。香港より少しだけ暖かいような気もする。人々は海沿いを歩いたり、ランニングしたり、ベンチに座ったり、とてもいい。素敵な午後。

フェリー乗り場に運よくレストランがあり、そこへ入る。マカオのローカルグルメとして有名なポークソテーのバーガー「豬扒包(ツウ・パイ・パオ)」をオーダー。

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ポルトガル×マカオの料理らしい。バンズは外はカリッと中はフワフワで、ポークソテーはマリネされた味がして、とてもおいしかった。

さて、来た道を香港へと帰る。3シートの一番端に座ったのだが、隣2席は日本人カップルだった。どうやら私のことを外国人だと思っているらしく、英語でやりとり。それから2人は始終ベタベタしていて微笑ましかった。私のことを日本人じゃないと思っていたからかもしれない。日本人は日本ではベタベタしないイメージがある。どんどんやったらいいのに。

今日がほとんど最終日なので、王道の香港観光をすることにした。と言ってももう日も暮れた後、できることは限られている。

まずは有名な「チョンキンマンション」へ。

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ここはまだネットなどが流通していない時代、バックパッカーの溜まり場になっていたそうだ。下はお店、上は安宿になっているらしい。今は完全にアフリカ系の人とインド系の人のお店になっていた。チョンキンマンションは、ウォン・カー・ウァイの映画『恋する惑星』(英題はチョンキン・エクスプレスで、チョンキンマンションのこと)などでも有名だし、最近は文化人類学者の小川さやかさんによる著書『チョンキンマンションのボスは知っている-アングラ経済の人類学』(春秋社)もある。読んでないけど。

実際足を踏み入れた感じは、よくあるデパートという感じ。失礼かもしれないが上野っぽさもある。いくつかビリヤニの美味しそうな店を見つけたが、ここでは食べないことにした。

それから、香港といえば夜景!ということで、夜景のショーも見にいく。

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午後8時から約10分間行われるレーザーショーだ。始まりはクラシックな音楽から、次第にエクスペリメンタルに移行し、ハウス的なものもかかり、ドラマチックに終演するのがおもしろかった。外にしばらくいて、体も冷えてしまったので、近くで上海料理を食べることに。上海蟹のシーズンということで、ほんとうはコースが食べたかったのだけれど、ひとりで上海蟹コースってむなしいなと思い、単品で蟹味噌?ご飯を注文。

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このご飯、てっきりどんぶりくらいの大きさかと思っていたら、なんと直径10cmのミニサイズ(泣)。そうして香港最後の夜は終わったのでした。