フリー編集者の人生を見つめる日誌

〜生きることってどんなこと〜

11/16(木)香港1日目:現代美術館へ行く

またしてもやってしまった。旅行前の風邪。思い出されるのは、タイから引き上げるときの石垣島旅行。タイラストの日だというのに、送別会も行けずにただただ寝込んでいた。いよいよおかしいので病院に行くと、インフルエンザB型だと言われる。けれど仕方がないので解熱剤をぐいっと飲んで、石垣島へ向かった。石垣では焼き肉も食べられず、ウンウンと唸っているだけだった。

香港2日前に、喉に異変があり、風邪。前日まで休んでいたけれど、なかなかよくならないまま飛行機へ乗車。しかも生理も来た。それなのに深夜便で早朝着ときたもんだ。神様も優しくない。というか自分の自己管理のできなさよ。でもなんとか2時間くらいは睡眠を取ることができて、無事に香港国際空港に着いた。香港にすごく来たかったわけでもないのだけれど、実は今月、収入が1/6になった。話せば長くなるからここでは割愛しますが、とてもショックだった。私はフリーランスで生きているので、明日の保証があんまりない。そんななか、急に契約が終わったので、見捨てられた気持ちだ。というか、普通に憤っている。彼らのためにほとんどの時間を使い、朝晩関係なく対応していた自分ってなんなんだろう。忙しくしていたせいで、切れた縁も、できないこともあった。まぁ、お金を得ていたことでできたことも多々あったけれど。お金は裏切らない、仕事は裏切らないとか言うけれど、全然裏切るじゃん!と思った。やっぱり、大事にしてくれる人、大事にしたい人を大事にしたほうが、絶対にいいと思う。人間関係を私は信じる。話がずれたが、つまり暇ができたんである。暇ができたとなれば海外に行くのだが、タイは相当行っているし、かといって、ヨーロッパのほうにまで出かける時間がない。月末にさまざま予定があるのだ。台湾は行ったのだし、今回は香港に決めた。

 

香港国際空港に着くと、タイよりも幾分涼しく、日本よりは到底暑くて湿った空気に包まれる。まずは現金をおろして、エアポートエクスプレスに乗る。香港マスターな方にいろいろと教えてもらった。エアポートエクスプレスは、空港から主要な市街地まで24分で結ぶ。これはいいよね。東京もそのくらい近ければなぁ。

さて、香港島に着いたのが朝8時30分。まずは飲茶が食べられる「蓮香居」に向かう。こちらも教えてもらったお店だ。昔ながらのカート式の飲茶。以前ニューヨークに住む姉に連れて行ってもらった、ブルックリンの飲茶屋さんも、こうしたカート式だった。すごく楽しいんだよね。飲茶なので、なんといってもお茶がメイン。私以外は地元の方が多い様子で、みんな好みのお茶を聞かれていたけれど、私はなぜかジャスミン茶一択。選ばせてもらえなかった(笑)。それから、茶器などをお茶のお湯で洗うという作法があるのだけれど、これも分からなくて、相席していたビジネスマンらしきおじさんに教えてもらう。

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私たちはそれぞれ一人客で、3名で相席をしていた。もうひとりは、エロい新聞を食い入るように読んでいたおじいちゃん。

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カートから海老の練りもの系の飲茶を2種類ほど選んで食べた。


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1時間半ほどゆっくりして、これから宿の女子専用のカプセルホテルへ。チェックインはできないけれど、荷物は置かせてもらえた。

 

それから次に「M+」という現代アート&デザインのミュージアムに向かう。2021年にオープンした新しい文化施設だ。


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今回、ここへの訪問を楽しみにしていたのだけれど、肩透かしにあった。なんだか仰々しく大きくて、たくさんのスタッフがいて、まるで政府の施設のよう(あんまり知らないけれど)。特別展という企画展は、中国出身のファッションデザイナーについてだったのだけれど、その見せ方が中国ってすごいんだぜ!的なプロパガンダに見えたし、やっぱりナショナリズムを強く感じずにはいられなかった。なんだかすごく上部を撫でているような気がして気持ちが悪かった。


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スイスのコレクターのシグコレクションのほうは、おもしろい中国アーティストの作品がいくつもあった。


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それでも肝心なところにはノータッチな感じがした。なんだか薄気味悪いなぁと思って調べると、シグコレクションからはすでに3点検閲が入り、撤去に至っているらしい。この辺一帯が開拓中、建設ラッシュで埃がすごかった。けれども、海沿いに建っているので、あちら側には香港島が見えて、景色だけは最高だった。

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続いて、ランチを食べに「麥文記麵家」。香港と言えば、やはり海老ワンタンヌードルでしょう! 海老ワンタンが大好きなのでとても楽しみにしていた。

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すごく美味しいけれど、小さいうつわに入っていて、これで800円かぁなどと考えてしまう。よくないよくない。日本とすでに大きな差が開いている香港の物価。それに加えての円安。どうなるんだ、日本。

それから歩いてすぐの「佳佳甜品」へ。おやつの名店で、ミシュランに掲載されている。ちなみに、海老ワンタンのお店もミシュラン掲載店のようだった。テーブルのバーコードを読んで決済まで行う。あとは頼んだものが運ばれてくるだけ。ラクだけど、味気ないね(口を開けば文句だよ)


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帰り道、漢方飲料の店の前を通りかかる。つい勢いで感冒茶というドリンクを買ってしまう。


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飲み方もよくわからない。彼女は全く英語を話さなかった。けれど比較的香港の人は親切で礼儀正しいイメージ。みんな優しくしてくれる。まぁ客だし。そして宿に戻り、シャワーを浴びて、爆睡したのだった。