フリー編集者の人生を見つめる日誌

〜生きることってどんなこと〜

わかりあえない

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親友だと思っていた人が、親友じゃなくなって、恋人と思っていた人が、恋人じゃなくなって、夫だと思っていた人が、夫じゃなくなって、これらは全て同じ人だけれど、ロマンスが消えた。蝋燭に火が灯っていたと思っていたのは、もしかしたら私だけかもしれなくて、もうずっと昔に消えていたのかもしれない。ポッキリと折れた。それが私の2022年。人と私の距離を考える。私は誰のことも究極にはわからない。私には私のことしかわからない。私の頭の中、心臓、汗、焦燥感、ときめき、愛。この人と私は手を繋いだ、わかりあえた、これ以上わかりあえる人はいない、この人が私のソウルメイトだ、そう思っても、そうじゃない。本当にはわかりあえない。その意味では、人間は、あらゆる生物は、孤独である。私たちはつながりを求めるけれど、真にわかりあうことはできない。そのことが深く深くわかった。一方で、死んだ父と、生きている母の、秘密の話を聞いたとき、これは愛だ、少し確信に触れたのだ、と思った。だから信じてしまう自分もいる。他の人間に溶けいって、覗いて見ることができたらな。けれどそんなことは絶対にできない。人の痛みを知ることはできない。同じ痛みを経験してのみ、自分を通してその痛みを経験することはできる。年末にこんなことを書いている。すっかり抜け落ちて、するりと、手から離れていった。何をつかんでいたのか。

 

大変個人的なつぶやきですが、これが私の、2022年12月30日の気持ちです。よいお年を。