フリー編集者の人生を見つめる日誌

〜生きることってどんなこと〜

大泣きと生理休暇/河合隼雄と映画2本

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今日は寝起き早々大泣きした。

悲しみはそう簡単には乗り越えられない。目がもう開かなくなってきたタイミングでベッドから起き上がり、温かいお茶を淹れて、昨年末購入した万年筆で詩を清書したり、落書きをしたりした。少し気持ちが落ち着いたので、トイレに行くと、生理。ほぼ毎日泣いているので、泣くことは特別なことではないけれど、えんえん泣くのはめずらしいから、やはり生理でなのだろう。ホルモンは、善人顔して、そっと近づいてきて、まるで私自身が誰かを嫌いになったり、自分を嫌いになったり、世界でひとりぼっちになったと錯覚させる。すごいやつだ。

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少しだけ仕事をするも、あまりやる気が出ず、今日マストで終わらせなきゃいけないものだけやって、勝手に生理休暇とした(フリーランスなので原則はない)。昼は無印のカレーがあって助かった。パウチは湯煎する派なので、そのときに水から卵を入れておいて、パウチが温まるまで加熱すると(同じ鍋でね)、ちょうどよくゆで卵になるからおすすめです。やってみて。

 

ご飯を食べながら、河合隼雄さんの京大での最後の授業というYouTubeを観た。とてもおもしろかった。

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河合隼雄さんは、日本の心理学の第一人者で、『こころの処方箋』などで有名だけれど、私も不安神経症に悩んでいたときに読んだ。村上春樹が尊敬している人というイメージが強かった。でもお顔を見たこともないし、まして動か姿なんて想像もしていなかったから、気さくなおじさんで拍子抜けした。こんな講義なら大学サボらないなと思った(ほんとかよ)。

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それから気分がよくなって、少し昼寝をして、起きてからは、U-NEXTで映画を2本立て続けに見た。ひとつは『ベルリン・天使の詩』(英題:THE WINGS OF DESIRE)。『パリ・テキサス』の監督ヴィム・ヴェンダースによる1987年の作品。まだドイツが東西に分かれていたときで、壁が頻繁に登場する。戦争やナチスについてももちろん語られているし、映像も美しく、音楽もよかった。

ストーリーは、天使が人間に恋をして、人間になるため下界に降りるというお話。まったく方向性は違うけど、私が最初に好きになった漫画『ときめきトゥナイト』を思い出した。

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そのあと観たのが、押井守監督の『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993)。そもそもこの映画の存在を知らず、Filmakersをチラッと覗いて発見。やっぱりおもしろかった。ストーリーもだし、カメラワークとか、映画で描かれているテクノロジーとか、今から30年も前につくられたなんて思えない。そして押井守監督はもう70歳になっていた。どうか長生きしてください。

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そしてあっという間に夜。お風呂はよく眠れるらしいバスソルトを入れて、叶姉妹ポッドキャストを聞くというルーティーン。決まったことを毎日やるのは気持ちがいい。今日は悲しい気持ちで、誰とも会話をしないし、メッセージもできなかったけど、それでいいよね。ものすごい勢いで閉じる日があってもいいよね。あ、だけど今日は母の誕生日で電話した。おめでとう、母。